医師がすすめる“効果的な水分補給”とは?
- 水分補給
- 熱中症
- 脱水
激しい運動をしたわけでもないのに、気づかないうちに体の水分量が減ってしまうのが夏ならではの特徴です。そこで重要なのが、こまめな水分補給。前回は、年齢を重ねるほどに「かくれ脱水」になりやすいことを解説しましたが、今回はかくれ脱水にならないための「正しい水分補給」について医師・谷口英喜さんに教えてもらいます。
全2回の2回目/
第1回もチェック
教えてくれたのは
谷口英喜 (たにぐち・ひでき)さん
神奈川県済生会横浜市東部病院・患者支援センター長。医学博士。臨床業務、臨床研究、大学院教育、講演活動を行うとともに、臨床栄養の生涯教育サイト谷口ゼミを開塾し、医療従事者の生涯教育や「飲水学」の普及に力を注いでいる。
理想的な水分補給は、コップ1杯×1日8回

「水分補給はこまめに」が大事なのは、なぜでしょう?それは、一気にたくさんの水分をとっても尿量が増えるだけで、せっかく摂取しても体内に蓄えられないからです。
そこでおすすめしたいのがコップ1杯約150~200mlの水分を1日8回に分けてとる方法です。8回はおおよその時間を決めて必ず飲むようにし、それ以上にのどが渇くようであれば追加で飲むようにしましょう。
ここでいう「水分」は水かお茶です。ただし、お茶を飲む場合はなるべく利尿作用のあるカフェインを含まないものを選びましょう。量をたくさん飲めない人は、経口補水液を活用してもよいでしょう。
食事も大切な水分補給。
しっかり食べることが大切です。

理想的な水分補給は「基本は食事から、不足分を飲料で補う」ことです。食事にはもともと多くの水分が含まれていて、日々しっかり食べていれば、脱水状態に陥るリスクは大きく下げられます。
食事からとった水分はゆっくりと吸収されるため、飲料でとる水分と比べて体に残りやすく、尿意をもよおしにくいです。また、夏は特に汗をかきやすく、ミネラルやたんぱく質も一緒に逃げてしまいがち。そのため、健康維持のためにもミネラルやたんぱく質を意識した食事も大切です。
水分が失われやすい夏は、食事に含まれる水分量も意識してみましょう。


