夏がくる前に知っておきたい!
これからの健康を守る紫外線対策特集
- シミ
- 日焼け
- 紫外線
「若い頃にたくさん浴びたから今さら対策しても…」と思っていませんか?年齢を重ねると、肌や目は若い頃より紫外線の影響を受けやすくなります。さらに、紫外線によるダメージは年齢を問わず蓄積し、白内障や皮膚がんのリスクにも関わることがわかっています。今からでも遅くない正しい紫外線対策を、皮膚科医の友利新先生に教えていただきました。
全3回の1回目/
第2回もチェック
教えてくれたのは
友利 新 (ともり・あらた)さん
皮膚科医、内科医として、医師という立場から美容と健康を医療として追求。都内2ヵ所のクリニックに勤務の傍ら、YouTubeチャンネル(2026年2月現在で登録者166万人)やさまざまなメディアを通じて情報を発信している。
紫外線は光老化、白内障のリスクも

気象庁が公表する指標「UVインデックス」によれば、関東近郊(茨城県つくば市)の紫外線量は6 ~ 7月にかけてピークを迎えます(下のグラフ)。本格的な紫外線シーズンに向けて、今から対策を練っておきましょう。
そもそも春の肌は、冬の乾燥や弱い日差しの感覚が残り、強い紫外線に十分対応できません。つまり、ダメージを受けやすい状態なので、正しい知識をそなえて適切に対策する必要があります。
紫外線にはビタミンDの生成や殺菌作用といった利点もありますが、日焼けや、長年の蓄積による光老化(シミ・シワ・たるみ)、目の日焼けによる白内障、さらには皮膚がんのリスクなどの悪影響も知られています。紫外線対策は、ピークが始まる前から行うことがおすすめです。
意外と知らない!?紫外線が及ぼす体への影響

リスク❶
白内障のリスクが高まる「目の日焼け」
紫外線は肌だけでなく、目にもダメージを与えます。いわゆる「目の日焼け(紫外線角膜炎)」は、角膜が炎症を起こし、充血や異物感、強い痛み、涙が止まらないといった症状を招きます。さらに紫外線が水晶体に達すると酸化が進み、かすみ目や視力低下、白内障の原因になることもあります。帽子や日傘に加え、UVカット機能のあるサングラスの着用が有効です。ただし、UVカット機能のないサングラスは瞳孔を開かせるだけなので、余計に紫外線を浴びてしまうリスクがあることも覚えておきましょう。
リスク❷
「日焼け」をすると疲れやすくなる! ?
近年の研究では、野外運動時の日焼けによる肌の赤みは、疲労感や筋肉痛の度合いと関係があることがわかってきました。日差しをたくさん浴びたあと、「なんとなく疲れている」と感じる原因は、もしかしたら日焼けにあるのかもしれません。日焼けは紫外線による一種のやけどで、シミの原因になるだけでなく、重症化すると水ぶくれ(サンバーン)、頭痛、発熱、悪寒、吐き気などを伴い、命に関わる場合もあります。症状が強い時は早めに医療機関を受診しましょう。
リスク❸
恐ろしい「皮膚がん」リスク
紫外線を浴びると、肌は細胞核のDNAを守ろうとしてメラニン色素を生成します。メラニンは紫外線によるダメージを和らげる役割を担いますが、紫外線を大量に浴びると防御しきれず、DNAが損傷を受けてしまいます。通常は体の修復機能によって回復しますが、強い紫外線を何度も繰り返し受けると修復が間に合わなくなり、細胞に異常が蓄積。結果として皮膚がんを発症しやすくなると考えられています。
リスク❹
「光老化」によるシミ・シワ・たるみ
長年にわたり紫外線を浴び続けて老化した肌は「光老化」と呼ばれ、年齢とともに自然に進む「自然老化」と区別されます。肌老化の約8割は光老化によるもので、自然老化は2割程度といわれています。光老化では皮膚が厚くゴワつき、深いシワや濃いシミ、黄色みを帯びた肌色、たるみが目立つのが特徴。一方、加齢による自然老化は肌が薄くなり、細かなシワやハリの低下が中心です。
次回は「紫外線の具体的な対策法」について、友利新さんが解説します!

