2026.11

保湿してるのに乾燥するのはなぜ?皮膚科医が詳しく解説

  • カサつき
  • 乾燥肌
  • 保湿ケア

秋になると、湿度がグンと低下して、肌が乾燥する季節になります。 肌のカサつきやかゆみに悩む人が増える中、 思い込みや間違った知識のために、かえって乾燥を悪化させてしまう人も多いようです。 皮膚の専門家から最新の正しい知識を得て、正しいケアを心がけましょう。

教えてくれたのは
吉木伸子 (よしき・のぶこ)さん

皮膚科医。横浜市立大学医学部卒業。慶應義塾大学医学部皮膚科、レーザークリニック、米国オハイオ州の形成外科、漢方診療所での研修等を経て、よしき皮膚科クリニックを開設。東洋医学を取り入れた治療や美容医療にも力を注ぐ。『正しいエイジングケア事典』(高橋書店)など著書多数。

肌の乾燥度チェック

2つ以上当てはまる人は乾燥肌の可能性大!しっかりとケアをしましょう。

  • 顔や全身の肌がカサついている
  • 入浴後や洗顔後に肌がつっぱる
  • ひじやすね、かかとがガサガサで粉をふいている
  • 手荒れやひび割れがある
  • 肌がかゆい、赤くなっている
  • 肌がピリピリ、チクチクしたりして敏感

「過剰な手入れ」が肌の乾燥を招くことも

肌のいちばん外側にある角層には、約20%の水分が含まれています。 これより水分が少なくなると、肌がカサカサして粉をふいたり、ひび割れたり、かゆみが出たりすることも。 こうした症状は、適量の手入れで改善することができますが、 その手入れ次第では、かえって悪化させてしまうケースも少なくありません。 日々の手入れは、正しい知識をもって行うことが大切です。

正しい情報、いくつ知っている?肌の新常識をチェック!

特に悩みがなければスキンケアは不要→ウソ

肌は加齢とともに乾燥しやすくなり、バリア機能も低下するため、何もしないとデリケートな状態になりやすくなります。年齢や性別を問わず、スキンケアは大切です。肌の健康を保つには、洗顔、保湿、日焼け止めといった最低限のスキンケアを行いましょう。

肌の乾燥には水をとにかくたくさん飲めばいい→ウソ

水をたくさん飲んで肌のうるおいを保とうとする方もいらっしゃいます。でも、いっぺんに飲んでも尿として排出されるだけなのであまり意味がありません。脱水を避ける意味でも、水分はこまめにとることが基本。トイレに4〜5時間おきに通うくらいが適当な水分補給のペースでしょう。

貧血ぎみだと、肌は乾燥しやすくなる→ホント

実は、貧血が原因で肌の乾燥にお悩みの方も多いです。肌は血液から栄養をもらって新陳代謝をしているため、貧血ぎみになると肌に栄養が届かなくなり、保湿力が弱くなるのです。赤身の肉や魚、レバー、ほうれん草など鉄分を多く含む食材をとり、栄養不足を補うことが大事です。

肌のうるおいは 3つの成分で決まります

空気が乾燥すると、角層から水分が蒸発しやすくなります。これを防いでいるのが「皮脂膜」「天然保湿因子(NMF)」「セラミド」の3つの保湿成分です。 これらの成分が保たれた「健康な肌」は、内部の水分蒸発を防ぎ、紫外線や雑菌などの外部刺激を跳ね返します。しかし、成分が減少した「乾燥肌」は、水分が逃げてしまい、外部刺激が侵入しやすくなります。そのため、日々の手入れでうるおいを守ることが大切です。